朝ドラに、傷痍軍人の姿が。
空き缶を前に、ハーモニカやアコーディオンなどの楽器を演奏する人たちがいたなあ、と子供の頃を思い出した。

昭和29年生まれの私でさえ、その姿をはっきり覚えている。
親と行く盛り場は池袋で、西武デパートあたりにもその人たちはいた。
初めて見た時はショックで、どうしていいかわからなくなった。
ジロジロ見ちゃいけませんと、母親に注意され、その時に「あの人たちは戦争で一生懸命戦ってきた人たち」と教えられた。

その人たちは随分と長い間、そこにいたように思う。
路地裏で着替えてるんだよと教えてくれる人もいたくらいだから、かなり長いこと、そこで「働いて」いた人もいたのかもしれない。

その池袋も、ずいぶんとご無沙汰している。
どこもかしこも、今では外国人だらけのようで、様相はすっかり変わってしまった。
私の住む街も、アニメオタクの外国人がいっぱいだし、敵味方で戦わないですむことこそが幸せなんだなあと思う。


一昨日の夜、寝ていてベッドの端にアタマをぶつけた。
暗い中ベッドに入る時の目算が狂ったのだ。
保冷剤をあててみたが、いまだにその辺りが痛む。
この目算の狂い方が悲しい。
そういう歳なのだとガックリする。

足指をぶつけ骨折したのが一昨年。
今度は頭か。
大事にならぬことを祈りながら、スタジオに向かう。
あーあ。

時は確実に過ぎていくなあ。