まず、またご注意のお知らせを。
Facebookのなりすましのことを以前にも書きましたが、知人のところにまた来たということで。
私自身は、SNSはXしかしていないので、どうかご注意ください。


さて。今年は越路吹雪さんとアズナブールさんの生誕百年、そしてパリオリンピック。
シャンソンに関わる者たちは、勝手にシャンソンの年と盛り上がり、とうとうテレビ番組まで作っていただけることになった。

「ニッポン・シャンソン」
これが大きなタイトルでもありコンセプトでもあり。
おととい、その収録をTOKYO FMホールで行った。
あろうことか、歳だけは十分な私が司会までおおせつかり、シャンソンを愛するゲストをお迎えした。

いわゆるシャンソン歌手の方がたというより、俳優さんであったり、異ジャンルのかたであったりと、その幅が広い。
こんなにシャンソンを愛してくれている方々がいるのだと、逆に心強く励まされたような気持ちになった。

最近はシャンソン歌手という肩書きを、どうにか言えるようにはなったが、どうもナニカシラこっぱづかしいような気持ちの隠せない私などには、なおさら。
だってニッポン・シャンソンだものと、胸を張れるような気持ちになった。

ゲストの皆さまのことは、また後ほど書くとして、このところ、まさかあの方がと思うような方がシャンソンを歌いはじめられている。
お話をうかがうと、なるほどそうかと思うことばかりで、人生の悲しみ苦しみを越えて、今歌いたい歌がシャンソンということに驚き、感動する。

生きること生き続けること、人生と格闘し、人生に足払いしたり寝業をしかけたり、泣いたり笑ったり、絶望したり、その先に希望を見たり。
そんなあれこれが、自分とも重なり、歌っていいなあ、シャンソンていいなあと、思わせてもらえる。

シャンソンだけど、ニッポンのシャンソンだからねと、胸を張れる。
フランスなんかに気を使うことも卑屈になることもない。

ここにきて、周囲の方々のおかげで、シャンソンとやっと良い位置関係になったような気がする。
ありがたいことだ。

この番組、6月30日BS朝日で二時間。
シークレットゲストも含め、それぞれの人生のお話も含め、歌をご披露いただきます。
願わくば、この先、さらに色々な方がたのシャンソンをお聴きできる番組になれば。
これは妄想ですね。

そんなわけで、今は、ちょっと明るい光を見ています。