マスタリングスタジオに、自転車で行く。
タクシーなど使わなくても、行けそうなところは自転車を使う。

最近、目が痒く、鼻水が出る。
漢方薬の小青竜湯を飲みながら、大通りを走るのだが、着いて汗をかき、冷房の中にいると途端に心配になる。
風邪ひくんじゃないか。

そういえば、声をやられている人も多い。
女性には生理周期の具合だろう、体調が一定しない年齢がある。
声はそれほど微妙だ。
いや、声の商売だもの、いくつでも風邪は厳禁。

スタジオはもともと寒い所ではある。
音響機材の関係で、冷たくしないと故障する。
働いている人たちは、そんな中でも元気に薄着している。やっぱり男性は強い。

スタジオを出て母親の家に向かう。
途中、葛根湯ドリンクとビタミンCのタブレットを買う。
それを、こそこそ飲む。

親に弱みは見せないが信条。
それが子供の役目だと思ってきた。
薬が効いてきたせいか、だんだん元気になる。
なったついでに、包丁の先が滑った。
薬指を小さく切る。

なんてえこった。
テープを巻いてこれから、テレビ収録に向かいます。
無事乗り切ります。

負けないぞ、私。