母のことや父のことや、そんな家庭内事情ばかり書いていて、これでいいのかとも思うのだけど、よおく考えてみても、今のところ、これでいいのだとバカボンのパパになった気持ちになる。
お読みくださる皆さまにも、どうか辛抱していただけますよう。

で。昨日。
訪問診療の医師の提案に従い、ケアマネさんと看護士さんに来ていただいた。
提案というのは、母のスネのグチュグチュの件。
これは、包帯の巻き方とかで対処したほうが良いだろうというもの。
ケアマネさんに相談して、そこから訪問看護をお願いすることだった。

お二人がやってきて、親身に、そしてさすがの手際でテキパキと事を進めてくれる。
「このお歳まで、介護保険使われてないんですものねえ」と感心される。
そういえば、父もホームの入る二年前まで、母に至ってはまったく、使っていなかった。
これもひとえに二人の丈夫さゆえと、感嘆する。

入浴のことも相談する。
風呂場の椅子を見て「ああ、これじゃあ立てませんよ」
早速、介護用の椅子と、立ち上がり用の手すりの手配をしてくれる。
ああ、なんてありがたいんだ。

いつもいつも一人で、ああでもないこうでもないとがんばってきたけど、これが人の手を借りるってことなんだなあとしみじみ思う。
介護保険制度ができる前の、絶望的な状況を想像しても、社会はやっぱり良くなっているんだと思える。

母のスネのグチュグチュは、心臓の弱りからきていて、カラダの動くうちは良いが、そうでなくなると血は上へと行かなくなる。
ふくらはぎは第二の心臓と言われる所以。
滞りがたくさんの悪さをする。
昔はこんなになる前に寿命が尽きていたのだろうが、今はそうはいかない。

竹踏みも再開し、扁平足になった足裏を刺激する。
我が家ではこれをタケユタカと言っている。
「母さん、またタケユタカしないとね」

人の手を借りつつ、いろいろ工夫しつつ、母との時間を過ごす。
この世のご縁だもの。