こうしてブログで、わが家のあれこれを書いている。
これってどうなんでしょうと思ったりもする。
でも、まあ、他に誰にもグチれないということで、お許しいただけたらと思う。
そして、こうして書くことで、客観的に自分の状態を観察できたりするし、あるいは、同じような状況のかたにも、もしかしたら何らかのチカラになれるのではないかと。
そのように思っております。

で。
昨日の朝のこと。
母親の訪問診療へとひいひい自転車を漕いで走る。
着くと、全部閉まっている。
シャッターも全部。
母親はまだ起きていないのだった。

問題は鍵。
このところまたチェーンをかけている。
そんなもんかけると何かあった時、入るのが大変だと一時は外していたが、最近また復活していた。
案の定、どうやってもこうやっても外れないチェーン。
先生の訪問時間が迫る。

電話と呼び鈴と、両方を鳴らし続ける。
でも、それがおそらく空しいことは、よくわかっている。
母親の寝室に聞こえることはないだろうし、その上、その耳はどんどん遠くなっている。
絶望的だ。

外から母の寝室のシャッター目がけ、そこらの棒で叩いてみる、飛び上がってみる。
まったくあかん、届かない。
こっちの脚がもつれる。
あたしって、すごおく無力。
がっくりする。

そうこうして覚悟を決める。
先生には事情を話し帰っていただき、私はそこらでコーヒーでも飲んで時間を潰し、母親の起きるのを待つ。
まだ寒風の残る中震えていると、ガシンガシン。
シャッターの開けられる音。
それと同時に先生の車登場。

ああと安堵するのと同時に、怒りが込み上げる。
もうまったく、なんだこれ。
深夜族の朝寝坊不良老人。
好きな時に寝て好きな時に起きてストレスなし。
くっそお。

母親の血圧より、私のほうが上がっていたはず。
でもまあ、こういう人ではあるのだ。
これまでなんだかんだとマイペースで生きてきた人。
それを自身で気づいてもいない。
ああ、ずっと振り回されてきたなあと、ため息。

でもまあ、無事で良かったじゃん。
くったくない母親の笑顔を見て、気が抜ける。
そうだった、この人もう妖怪だったんだ。
そのことを忘れていた。
ウカツだった。