自分の部屋で、冬にエアコンを使うことがほとんどなかった。
局所暖房だけで、まあ、なんとか過ごせた。
乾燥の心配もないし、十分だった。

母親の家に行くと、とにかくあったかい。
いや、暑いと言ってもいい。
すぐに寒い寒いという母親には勝てない。
カラダを動かすことも筋肉もないのだから、寒いのは当たり前。
歳をとると、寒い暑いの耐性がなくなっていくのだなあ。

ところが今朝、私もエアコンをつけた。
背中に寒さがこびりついている。
起きたばかりでこれだ。
気象状況を見ると、最低気温がマイナスになっていた。
ああ、被災地のかたがたの寒さと比べれば微々たるもの、と後ろめたさが加わる。

これからが本番の寒さの中、なんとかならぬのかとジリジリする。
ジリジリしていると、れいのキックバック事件がうやむやになりそうだというニュース。
SNSでは納税拒否のハッシュタグも出てきて、これが他国なら暴動モノだなあと思う。

どっしりと疲れた。と、昨日父親が言った。
この「どっしりとした疲れ」が、私にはまだまだわからない。
96歳になろうとする疲れがどういうものか、想像ができない。
でも、60歳になる時、予想を越えた疲れが襲ってきた。
40歳でも50でも感じたことのない疲れ。
そして今度は70歳。いったいどうなるのか。

ああ、果てしない。
生きることは果てしないなあ。
とりあえず背中にホカロン貼って出かけよう。