父親のホームに行く。
職員さんから、パジャマが足りなくなっていると聞く。
洗濯に回すことが増えているので、もう少しあったほうがいいと。

一旦母親の家に戻り、それから駅前のスーパーへ。
北風が強くなっているが、今日のうちになんとかしておきたい。
二着色違いのものを買う。
グレーとネイビーの縞模様。
どうしても、自分の好みになる。

帰り道で転んだ。
自転車の前輪が、何かに引っかかったと思ったら、自転車の上を飛び越えそうな具合で転んでいた。
痛い。両手の平が、道路をつかんでいる。
裏道なので、ザラザラの舗装。
これじゃあ痛いわけだ。

転ぶと、まず、どこにダメージが来ているかドキドキする。
前回、郡山で倒れた時も、そうだった。
思いがけない事態に、人はまずどこが損傷したか、どこを失ったか確かめる。
もしかして、二度と元には戻らないことだってある。

昨日も、両手の痛みに驚きながら、自分を確かめる。
前カゴから飛び出たパジャマを拾う。
あちこちから血が出ているので、それをパジャマに移さないようにする。
父さんの新しいパジャマに、血などつけてたまるか。
自転車は無事だった。
どこも曲がっていないし、車輪も回る。

家に戻り、母親を驚かせないように手を洗う。
それから絆創膏をあちこち貼っていると、まあ、なんとかなったなあとホッとする。
今回も、なんとかなった、元に戻った。

気をつけなきゃ、気をつけなきゃ。
また自戒する。
守らなきゃならない人たちが、いるのだ。
もっともっと気をつけなきゃ。

老親二人が、娘を慎重にさせる。
もともとおっちょこちょいな娘を自重させる。

今朝見ると左指が一本腫れていた。
これぐらいですんで良かった。
ふう。