キャンペーンは人生の交差点。

またショッピングモールでのキャンペーン。
慣れない頃は、ひどく緊張したものだが、今では、そこにおられる方々との、まさに一期一会を楽しむような気持ちになる。

初めて私の歌を聞かれるかたもおられるし、わざわざ足を運んでくださるかたも。
左右には、いろんな店が並び、足早に通り過ぎる人も。
まさに人生の交差点だ。

コロナ禍での空白を挟んで、明らかに変わった気がするのが人の出入りだ。
以前は、あらゆる所が混んでいた。
家族連れ、カップル、一人と、いろんな人が混ざるように歩いていた。
今でもそうではあるけれど、やはり絶対的な人数が減っているように思う。


私の住む街でも、スーパーなどの賑わいが変化した。
ちょっと値の張るモノを置く店など、閉めているレジが増えた。
コロナ前には想像もつかなかったことだ。
もちろんこのインフレで、何でも驚くほど高くなったせいもある。
でも、きっとそれだけではない。

ショッピングモールなどでは、少子化も影響し始めたように思う。
だんだんに先細り感が漂うこれから、いったいどうやって生きていったらいいのかと暗い気持ちにもなる。

でもまあ、それより今は、私を必要とする親がいる。
そう思いながら、キャンペーンで歌う前に夕食を買う。
それからあわてて歌い手になる。

お客さまと話したり握手したりすると、みんなで今を生きている感じがする。
一生懸命生きている感じがする。

やっぱり、キャンペーンは人生の交差点だ。