東京有楽町でのコンサート。
11月24日25日。
24日はソールドアウトになりました。
25日も残席わずか。
ありがたいことです。

今回は「銀巴里」の大先輩、長谷川きよしさんと瀬間千恵さんを、それぞれの日のゲストにお迎えしました。
「銀巴里」はシャンソン喫茶ではありましたが、なかなかに奥の深い店で、いわゆるシャンソン歌手の他に、浅川マキさんや青江三奈さんも歌っておられました。
私の入った頃には、北原ミレイさんもいらして、残念ながらそのステージは拝見できませんでしたが、その後テレビなどでお会いすると、勝手に親近感を持ったものです。

私は何度も言うようにナンチャッテシャンソン歌手だったものですから、いつもあたふたしていました。
譜面配りやらの雑用に追われ、元来の不器用も災いして、終わる頃には精も根も尽き果てるありさま。
その上、極度の上がり症なので、ああ怖いああ怖いと小さな楽屋でバタバタしています。
そんな時「あなた、落ち着きなさいよ、そんなにバタバタしてたらこっちまで移っちゃうわよ」。
お叱りは瀬間さんでした。

その声に、ああそうだ確かにそうだと、我に返り、それからはグッと我慢をおぼえました。
その瀬間さんとご一緒できるなんて、夢のようです。
瀬間さんの「幸せな愛などない」は大好きなシャンソンです。
歌っていただけるかどうかはわかりませんが、もしかしてと期待が。

長谷川きよしさんとは、デュエットも予定しています。
何を歌うかはわかりませんが、きよしさんのリズムの取り方は独特で、それにうまくついていけるかどうか、不安と期待で一杯です。

有楽町で逢いましょう、をもじったI'm a showという劇場。
私が昔、金子由香利さんを聴きに見にいった西武劇場と同じくらいのキャパ。
シャンソンには、このくらいがちょうど良いように思えます。
手渡しで伝えたい音楽、手渡しでないと伝わらない歌、そういうもののようです。

その前に、来月は神戸公演。
ここでも、ここでしか歌えない歌を、と思っています。
ちっちゃな箱の中にしまった歌のようではありますが、心を込めてお届けします。
お受け取りいただければ幸いです。