反マスクの人も多い中、いやいやこれは日焼け止めのためと、マスクで顔半面を隠し自転車に乗る。

そうして、あっちこっちと駆け回って、いやぜいぜいと漕ぎ回って、庭の植木鉢に水やりして、やってきたキジバトに麦をまいて、そんなこんなしていると、顔がかゆい。
あわてて顔を洗う。

触ってみるとポツポツしている。
アセモだ。
この夏、初めの頃も、このアセモに悩まされた。
またアセモ復活。
なんたって長過ぎるのだ、夏が。

マスクがいけなかった気もする。
だいたいが、あの風通しの悪い不織布、日焼け止めを塗って、汗かいて、それを塞いだのだ。
そりゃあ、アセモだって噴き出るなあ。

父親のホームでも、小一時間、マスクし続け。
でも、散髪後のサッパリとしてオトコを上げた感じの父親が嬉しい。
髪が銀色に光っている。
「100歳までいくかなあ」と、言うので、「そうだよ後五年」と励ます。

あ。今郵便屋さんが書き留めを持ってきてくれました。
中身は紙の保険証。
再来年までのもの。
うれしいなあ、何だかうれしいなあ。
(いや、でも十分保険料払ってるじゃん)
それより、あと二年頑張れ頑張れ。
いやいや後五年頑張れ。
だんだん年月との競争みたいなってる。

ああ、顔のアセモがかゆい晩夏であります。