父親が家にいた最後の頃。
実家の洗濯機が壊れた。

この洗濯機。
設置にも苦労する大きさだったが、頂き物だったので何とか入れた。
大きいことはいいことだ、とも思えなかったが、父親の病気などで、大きな洗濯物も増え、結果的にはとても助かった。

なので壊れた時も、また大きいものを買う必要があった。
前のものより小さいが、新しいものも大きい。
洗濯機は「進化」をとげていて、表示がてんこ盛り。
ただ単に洗いたい、だけなのに。
洗って、すすいで、水を切る。
それだけでいい。

新しい洗濯機を、説明書片手に動かして始め、やっと慣れた頃、父親がホームに移った。
母親の出すわずかな洗濯物は、大きな洗濯槽の底にちんまり。
サビシイ洗濯になった。

私の自宅の洗濯機は、サンヨーだ。
サンヨーはもうすでになくなった会社だ。
それくらい年季の入ったもので、昔の単身者向けらしく、機能は単純明快。
でも、だから、水の量やら途中変更やらが自由自在。
自分の思うような選択ができる。
機械を自分が操っている感じがする。

でも、古い。
いつまで動いてくれるか。
洗濯機と自分自身と。
どっちが先にくたばるか。

いやいや、いくら何でも。
さ。今日も暑いぞ。
あ。夜は井上芳雄さんのラジオ番組におじゃまします。
また、デュエットありで楽しみです。