朝、ニッポン放送の垣花さんの番組へ。
一年ぶりだが、垣花さん、那須さん、そして森永さんが、温かく迎えてくださる。
いい人たちだなあ、といつも思う。
いい人と関われて生きていることが、人生の幸せだろうなあ、と思う。
年毎に益々、そう思う。

先日の「のど自慢」では、シャンソンなのに、皆さまが心を寄せてくださった。
歌に国籍はないのだなあと思えた。
時が過ぎてゆく、という感覚はどこの国の人とて同じだろう。
それは歳を重ねるごとに、乾いた砂のように、どこかに引っかかり、落ちて行く虚しさや諦めや、その向こうにある遠い光や。
そんな何とも形容しがたいもの。
生きることって、どういうことか少しずつわかってくる気がする。
ほんとに、少しずつ少しずつ、わかってくるのだなあ。

やっと、シャンソンを歌っていて良かったと思えるようになった。
先日亡くなったジェーン・バーキンも、若き日より晩年の姿に、至上の花を見る。

歳を重ねることに何の怖れがあるだろう。
ただ過ぎゆくままに、生きればいい。
一生懸命生きる中に花が咲く。
誰にも、花が咲く。
それこそ、世界に一つだけの花だ。