浜辺美波さんは本名だって。

やっと家に着いたと思ったら、スマホがない。
一昨日は父親のホームへ、昨夜は母親の家へ。
自転車をすっ飛ばして取りに行く。

モウロクしてるなあと思う。
でも、あるだけいい。
これが紛失だととてつもない。
しかし、やはりこのモウロクは猛暑のせいか。

昨今、そんなモウロク気味の私が、ハッとしてココロ潤うのが朝ドラだ。
主人公の妻となった浜辺美波さんを見ると、その美しさとセリフの歯切れの良さ、演技のリズム感の良さに惚れ惚れする。気持ちが潤う。

実は私、これまで美波さんに二回お会いしている。
私のスタッフが、以前美波さんの仕事もしていて、楽屋にご本人が訪ねてくださったのだ。
まだ10代の美波さんは美しいけれど、その時は正直、他の女優さんとの違いがわからなかった。

今回、日本髪で和服の登場に目を見張った。
登場するシーンごと輝いている。
こんな魅力的な光を放つ人に既視感があった。
大原麗子さん。
そうだ、美波さんは大原麗子になれる、と一人しっかと確信した。
正統美人だがコメディエンヌの才能がある。
長らくこういった女優さんが不在だった。

見ているだけでうれしい、その登場を待ち侘びる女優さん。
美波さんが、これからどうなっていくのか、もうすでにファンになった私としては、ちょっとした生きがいでもある。

今は、その美しい容れ物の中の、柔らかいココロが、これからの長い過酷な日々に守られますようにと、願う。
ココロが一番守られにくい世の中だからこそ、そう願う。

役の中で躍動するエネルギーに、毎朝元気をもらいながら、さあ、今日は忘れ物などしないぞと、腰をさすりながら自戒している。
がんばろ、私も。