母親の脚の治療に便利な医療品を、百均に買いに行く。
じくじくとした箇所に、処方された軟膏を塗り、ガーゼをあてテープで固定する。

これまでガーゼとテープが一体化したものも使ったが、大きさが中途半端、しかも高い。
それじゃあと色々と探してみたが、探す中に百均の店があったのだった。

簡単に止められる包帯やテープが全部百円。
当たり前のことだが、ええっ、これも百円なのと感動する。
で、実際使ってみたら母親もなかなか良いという。
あわてて追加分を買いに行く。

店名を出すのもなんだが、キャンドゥー。
ここ、なかなかのものだ。
物によっては百円ではないものもあるが、それでもどれにも、へえと感心する。

へえ、へえと店中をキョロキョロ。
そんな時気づいた。
ここ、BGMのチョイスが良い。
昨日あたりはバカラックの「雨に濡れても」が流れた。
フルコーラスで聞くうち、いまさらにバカラックの偉大さにうなる。
日本のロック系のトンガったものもあったり、どれも耳がダンボになって、店から出たくなくなる。

音楽っていいなあ、と、自分がそんなものに関わって生きていることに感謝したくなる。
世界は広いし、音楽も広い。

でも反対に。
入るとなるべく早く出たくなる店もある。
実家に一番近いスーパー。
きゃあきゃあざわざわと子供の歌が流れる。
団体戦みたいな出所不明な歌たち。
働いているのは中高年の女性が多いので、これって拷問にちかいだろうと思う。
(いや、そんなこと気にしてないか)

音楽はBGMであっても人の心に入り込む。
空気のように否応なく入り込む。
たいしたものだなあ。

あ、雨。
レインドロップスフォーリノンマイヘッ〜〜〜〜