何がキライといって、いばる人がキライだ。
それも弱者に強く、強者に弱い人。

昨日、しばらくぶりに行ったクリニック。
ここは、院長がぶっ壊れていて、まあひどいものだが、ここで出してもらう薬がある。
いわゆるクチコミでも星一個がざらで、行くたびに様相が変わっている。
中国人スタッフだらけの時もあれば、全員が消えていることもある。
昨日は、白衣のオジサンが一人立って仕切っている。
誰この人。

「お薬をもらいにきました」と、診察カードと保険証を置く。
その後に、年配のご婦人がリハビリに。
すると、このオジサン。
「マイナンバーカードないと診察できなくなりますよ。すぐに作れるわけじゃないけど、今から作ってくださいね」
その言い方がひどい。
威張っている。
あんた、一体何者なの的威張りかた。
年配の女性は、小さくなっている。
私だってそうだが、それぞれ家庭の事情だってあるのだ。
そう簡単にできない人だっているのだ。
あるいは、作りたくない人だって。

それを、このオジサン、なんで威張るのだ。
威張れるのだ。
不愉快だなあと思いつつ待っているが、私の置いた診察券と保険証がそのまま。
「これ、受けつけてもらえないんですか?」と固い声で言う。
すると途端にヘイコラ状態。
私にはマイナンバーカードのマの字も言わない。

手のひらを返す。
相手によって裏表を返す。
でえっきらいなんだよ、こういう人。

院長は来るたび、医師としての魂が抜けていっている。
昔はきちんと話もできた人だったが、どこでどう間違ったか、すでにもう医者とはいえないありさま。

この人にいったい何があったのか知りたくなる。
人にとって一番大切な「柱」をどうしたのか聞きたくなる。
柱をなくした人には、柱の腐った人が寄ってくるのだ。

また数ヶ月先、このクリニックがどうなっているのか。
不愉快オジサンは、まだここにいるのか。
それは、誰にもわからない。