信州はいいなあ。
思えば、人生初のボーイフレンドとの旅行も信州だった。
そして、母親がまだサッサと歩けた頃、初めて一緒に小旅行をしたのも信州。

仕事でも、まあ、ずいぶんと出かけたものだ。
永さんとの初仕事も、ここだった。
良い思い出も苦い思い出も、みいいんなここにある。


で、昨日は駒ケ根市文化会館。
車で早朝出かけたのだが、三時間もかからぬうちに着いた。
おまけに晴れた諏訪湖ほとりで休憩もできた。

講演会は久しぶり。
立派な演台も用意していただいたが、まったくそれと関係なく、その前でしゃべり歌う。
やはり歌い手なので、歌が何より。
カラオケを用意、そして思わずアカペラも。

タイトルは「歌うことと生きること」。
「歌うことは生きること」と提案が来たが、たった「一字」で意味合いが違ってくる。

私は歌うことが命、とは思えないタイプのニンゲンだ。
歌は生きる上での指標、北極星。
どうこの世界で生きていくのか、何をどう考えて生きているのか、そしてそれは正しいのか間違っているのか。
歌は、一番自分を戒め、正しい位置、道を示してくれる。
だから北極星。

そんな一時間半はあっという間で、スタンディングオベーションまでいただく。
ありがたいことだ。

同時代を生きる人たちと、たまたま向うは客席、自分は舞台だけど、一緒に今を生きていく。
見えない手を繋ぎ合う。
励まし合う。

そんな気持ちで始まり終えられた講演会。
お招きいただいた皆様。そして、変わりやすい天候の中、来てくださった皆さまにも、深く感謝を。

いつかゆっくり泊りがけで温泉行きたいです。
馬刺し食べたいです。
はい。