山の手線の日暮里。
この駅に降りるのはいつぶりだろう。
いやいや、初めてかもしれない。

と、もはや、なんだかわからなくなった記憶をたどり、日暮里に着く。
やはり、なんだかさっぱりわからない。
ここは、他にも路線があるので、駅前がフクザツになっている。
ネットで確認したものとだいぶ違う。

目当てのリハーサル会場のサニーホールは、駅から二分とあるのに、まったくわからない。
駅前の交番も、何だか特設感があって、そこに見えているのにどこを通っていいか、はたまた入り口がどこかと焦る。
このまったくわからない感は、本当なら大好きなのだ。
が、寒い。それに仕事だ。
早く着きたい。
こうして、たどり着いたホールはホテルの上階にあった。

楽屋待機から会場に入ると、オーケストラの皆さんとスタッフで満杯。
一気に気持ちが引き締まる。

三曲を唄い、その後アンコールで出演者全員。
初めてご一緒する方も多く、名曲「恋に落ちて」を唄う。
よくできた歌だなあと、つくづく思う
英語の入り具合もかっこよい。
「ダイヤル回して手を止めた」の歌詞に、過ぎ去った「あの時代」が浮かぶ。
あの時代のファッションや髪形や空気や。
歌は時代をぎゅうと凝縮しているのだなあ。


で。
今日が本番。
池袋の東京芸術劇場。
湯川れい子さんの生誕祭です。
87thとあります。
素晴らしいっ。