久々に8時間寝た。
すごく得した気になった。
カラダの抵抗力が、増した気になった。

今日は、この冬最強の寒波だという。
雪国の風景がテレビに映り、見ているだけで震えてくる。
キーウの街の人たちの映像も見た。
昼間も暗い吹雪の中、子供の手をとって歩くお母さんがいる。

ふと「マッチ売りの少女」を思い出した。
ひどく悲しい話だった。
 
裸足でマッチを売りに歩く少女が、寒さのあまり、マッチをすって、その光の中に天国を見る。
あったかい部屋やご馳走や、優しいおばあさんや。
そして、最後のマッチを擦り終え、翌日凍えて固くなった小さな少女を街の人が見つける。

この悲しさは、同じ少女だった私を打ちのめした。
自分が、その少女になってしまった。
布団の中で、マッチ売りの少女の私は、何回も死んだ。
そして泣いた。

こんなことを、今朝思い出した。
冬はツラい。
辛い日々を送る人には、なお辛い。

早く、あったかい世界が来ますよう。

親の家の水道栓のフタを開けたら。
小さなカエルがいた。
ここで冬眠をするらしい。
ようこそ。

この小さな命が、春まで守られますよう。
「僕らはみんな生きている」
またこの歌のフレーズが、アタマを流れた。