年に一回ほど。
フジテレビのKプロデューサーにお声をかけていただく。
そして彼が愛をこめて作っている番組「しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村」に出演させていただく。

昨日は坂崎さんが欠席で、村長代理に杉真理さんが。
そして坂崎さんを心配しながらも、詩織さんが立派に取り仕切っていく。

今回は私の大切な友人、いや、友人などと言っていいのか、とにかく大好きな山崎ハコさんとご一緒。
ハコさんのリハーサルを見ながら、Kプロデューサーが「カッコいいですよね!」と声をはずませる。
ハコさんは、ロッカーなのだ。

ハコさんとクミコさんをご一緒にといってくださったKさんに感謝しながら、二人で初のデュエットまでする。
私たちを出会わせてくれた、ある企画からできた歌「たからもの」。
この企画はあえなくぽしゃったけど、作品とご縁は残った。

クミコさんのオリジナルで「たからもの」と、紹介されながら唄いはじめたが、そうかこれって私のオリジナルってことでいいんだと、驚いた。
ハコさんも喜んでくれているようだし、それならこれからきちんと唄おうと思った。

ハコさんにとっての「たからもの」、夫であり稀代のギタリスト安田裕美さんを胸に、ハコさんは唄われたはずだ。
この歌、初めの音と次の音が一オクターブと三つの幅で始まる。
こんな飛び方ってのは、ハコさんらしい。
気持ちからできたメロディーが、常道や常識を破る。

寒く凍える世界で、自分を温めるのが「たからもの」である人。
その人を思うこと、その人がいることで、生きられる。

これからの寒さに向かって、きちんとレパ―トリーにしよう。させてもらおう。
世界はまだまだ寒い、だからこそ、唄おう。
どんな厳しい時でも、そこに「あなた」がいればあったかい。
だから「たからものはあなたよ 今でも」なのだ。

こうして、また今年もフォーク村から帰りました。
皆さま、ありがとうございました。