琵琶湖を見るのは、何年ぶりだろう。
たしか修学旅行以来。
いつの修学旅行だったかさえ、もうすでに「おぼろ」状態。

その美しい琵琶湖を横目に、ホールに着く。
NHKの「新BS日本のうた」の公開収録。
こういった公開収録は、コロナ禍で散々なことになった。
それでも、感染状況の合間を見て番組が作られる。


昨日は、久しぶりに山内惠介さんとご一緒。
いや、いつもどおり恵ちゃんと呼ばせてもらおう。
恵ちゃんは、ちょっと痩せて、でも変わらずそよそよと優しい。
そのそよそよとした優しさが、より深くなっていて、逆に恵ちゃんの現在の立ち位置の大きさを感じる。
よくがんばってきたなあと、親戚のおばさんの気持ちになる。

シャンソン好き、歌いたいと言ってくれる恵ちゃんに、ナンチャッテシャンソン歌手ではあるけど、似合う歌を教えてあげたいなあと思ったりする。
もしかしたら、すごく恵ちゃんらしい、さらりとした味わいの歌なんてどうだろう。

いつか一緒に、ちょっとした歌会などできたらいいなあと思う。
ちょっとした、というのが、恵ちゃんのようなスターの場合はムズカシイのだろうけど、ほんとにちょっとした、遊び心のある歌会ができればいいなあ。

とまあ、だんだんにいろいろな不具合の多くなってきている身としては、そんな薔薇色の夢を見るのがうれしい。
まるでシャンソンの名曲「バラ色の人生」のようだ。

「バラ色の人生」っていうのは、実際にはないものだろう。
実際はいばらの道。
だから、誰もが歌の中に薔薇色を見る。見たい。
人生の辛酸を味わい尽くしたエディット・ピアフの、この歌は、そのせいか、辛いときほど胸にしみわたる。

また、歌おうかな、「ラ・ヴィ・アン・ローズ」。