加齢(まただ)により、ドライアイが進むようだ。
まばたきが多い。
とはいえ、ちゃんと診断されないと、自覚も薄い。

そして、他のどんなカラダの症状も、なにかしらの機会がないと病院になど行かない。
私のドライアイは、網膜に穴が開いたことで、いやおうなく検査を受け、そこで診断された。

母親は緑内障もあるので、4種類もの点眼薬をしているが、私は一つ。
聞けば、かなりの人が使っている薬だ。

本当は一日4回。
実際には、せいぜい一回か二回。
忘れることのほうが多い。

あれ、見えにくいなあと思う時には、たいてい忘れている。
数日間もつけていない。
こんな一滴でも、つけていると、スマホの字がいくぶん読みやすい。
たいしたものだ。

先だっての女子会での情報によると。
白内障ついでに、多焦点のレンズをつけ、一気に目がよくなる、若返るという方法。
これは、一回しかできないらしい。
だから、失敗したらもう一回というのはできない。
これには、ううむとうなった。
なるほど。「若返る」には、リスクがあるのだった。


若返る。といえば。
昨日、母親の家に行くと。
母親が若返ったような熱い雰囲気。
「いい歌聞けたわあ」と言っている。
ちょうど「徹子の部屋」でㇽ・ベルベッツが出ていて、彼らの歌を聴いたらしい。
「背も高くてねえ、良い声なのよ」
とコーフンしている。
「私、お知り合いだよ」とも口をはさんでみるが、聞こえていないらしい。
「もうね、終わったら拍手しちゃったわあ」

テレビに向かって一人で拍手、というのは私も同じだが、94才の母親の拍手は、なんだか気持ちが弾む。
良かったねえ。と思う。

前にも書いたが、ヘアメイクのKちゃんの100才越え一人暮らしのおばあさまが、相葉ちゃんを毎日テレビで見ることで元気でいらした、そのことも思い出した。
こうして、若いエネルギーはおばあちゃんたちを励ますのだ。元気をくれるのだ。

ベルベッツの皆さん、ありがとう。
と、母親になりかわりまして。