今年が40周年記念というので。
なんの40周年なのかと思ったら。
「銀巴里」デビューからだった。

確か、唄いはじめは6月だった。
その前、春先にオーディションがあり、その時、二つの店を受けた。
一つが「銀巴里」。
そしてもう一つが「バランタイン」。
ジャズの店だった。

人生初のオーディション。
もちろん緊張はしたが、それを超えてワクワクした。
なんたってプロのミュージシャンの方々に伴奏してもらえるのだ。

ほぼ同時期のオーディション二つ。
受かりたいのはジャズのほうだった。
その時唄ったのは憂歌団の「オールオブミー」。
日本語でジャズを唄った。
バンドのノリが素晴らしく、途方もなく気持ちいい。

でも受かったのは「銀巴里」。
シャンソンだった。

どちらか受かったほうに行こう。
その音楽に進もう。
と、運命の賽を投げていた。
(どちらも受からないということを考えなかったところが、若さだ)

この運命の賽は正しかったのだろうと思う。
その時シャンソンと関わらなかったら、今の自分ではないだろう。
でも、ジャズボーカルが好きだった。
4ビートが好きだった。
安田南が好きだった。
エラ・フィッツジェラルドが好きだった。


そして、今。来月。
あろうことか、ジャズの店で唄うことになった。
六本木の老舗サテンドール。
宝塚出身の日向薫さんと、ジョイントライブ。
「サテンドールでミュージカルソング」という企画のようだが、うれしい。
ジャズハウスで唄えるのは、うれしい。

ミュージカルソングさえ、おぼつかないのに、さてさてどうする。
それでも、うれしい。
どうなることかわからないが、わからないだけうれしい。

9月17日。昼夜。
詳しいことはサイトなどでご覧ください。
毎度のこの丸投げ、スミマセヌ。