あっちが痛い、こっちが痛い。
など、生きてりゃよくあることで。

そうはいっても、れいの足指捻挫などは、なかなかしぶとい。
病院に行ければ良いのだろうが、まず時間がない。
ただ冷やすしかない。
初めには、何とか比較的スムーズに履けたハイヒールが、難しくなってきた。

やっと時間が取れると思える明日は木曜日。
この木曜っていうのは、休診だらけ。
美容院の火曜と似ている。

思えば、よくケガばかりした。
それもリハーサルで、舞台から落っこちて、本番の朝ベッドから立てなかったこともある。
あわてて接骨院に駆け込み、ぐるぐる巻きのテーピングをしてもらった。
どこから足でどこから靴だかわからない棒のような有り様。
そんな痛さに比べればと、どうもタカをくくっているふしもある。
この粗雑さは、どうやら一生変わらなそうだ。

いやいや、あの時は若かったのだよ、だからナントカなったのだよと、自分に言い聞かせてみる。
そうかもしれない。
でも、しょうがない。
歳、とっちゃっんたんだから。

もう気分は柳だ。
柳のように、ふうらふうらと風のままに揺れ、なんとか生きる。なんとかしのぐ。
そうイメージしないと、やり通せなさそうだ。


で。
足と共に、いつもついて回っているアゴの痛み。
これからまた病院。
そこに行くには歩かなくちゃならんしなあ。
でも、私は柳だよ。
と、もう訳がわからん。

でも。
こんなにあちこちと故障が出る状況でも、それを楽しみたい。
ああ、こういうことがあるんだ、こういうこともあるんだとか、知りたい。
知らなくてもいいことでも、知っておきたい。
人生はエピソードの塊だ。
エピソードは多ければ多いほど、のちのち役立つ。

そう思って、出かけまする。