ここ数日の梅雨寒にはまいった。
その前には、半袖Tシャツでふうふういいながら庭掃除をしていた。

昨日あたりは、母親が風邪気味だという。
葛根湯の顆粒が飲めなくて、それを三枚のオブラートに分けて包んで飲んでいるというので、それじゃあ、それだけで苦行に近い。

そうだった、糖衣錠というのがあった。
こんなことに、今頃気づくのだから、ナサケナイ娘ではある。
何でも、自分の目線で考える、想像する。
いやいや、そんなことない、相手を気遣ってると自己弁護しもするけど、それさえアヤシクなっている。


母親の鏡台に、ピンク色のパウダー容器があった。
(どうやら以前ヤクルトさんの訪問販売で扱っていたもので、どうやらそのままになっていたらしい)
そのピンクの鮮やかさが、とても気持ちを明るくしてくれる。
これまで風呂上りのパウダーは、ベビーパウダーで、紙製の容器の上には赤ちゃんの写真のあるものも。
それだけ無害ということなのだろうが、やはり、大人には大人の、それが老人ならなおさら、薔薇の香りのするピンク色パウダーってのも、良いものだなあ。
と、開けて嗅いだ匂い、いや、香りにふふふうと幸福感。
まさにピンクの幸福。


そういえば。
私自身ピンクを着ることもなく、ドレスでも赤はあってもピンクはない。
美しいピンクっていいなあ、と思うのも、ココロにピンクが不足しているせいかもしれん。

ピンクを若い子だけのものにしてはもったいない。
歳を重ねたら、重ねたなりの似合うピンクはあるはず。
きっとちょっと青味のある、あるいは紫に寄ったピンク、ショッキングピンクなんてのも、良いかもしれない。
深いピンクは、中高年にこそふさわしい。


など、今朝はピンクのことを思い、ココロが少しふっくらとした。
そして、私もピンクのパウダーを買おうかと思いはじめた。
ピンクの幸福は、誰にもあっていい。