怒らない。
と決めたら、怒らなくなった。

母娘というのは、父娘ともまた違って、同じ境遇のかたならお分かりいただけそうな独特のムズカシサがある。
お互いが歳を重ねたら重ねたなりの、ムズカシサがある。

二人でいる時間が長くなって、さあ困ったなあと思った。
つい言葉が粗くなる。荒くなる。
特に、テレビがついているときがマズい。
ただでさえ聞き取りにくいのに、ますますわからなくなる。
で、テレビを消すようになった。
静かになると、ココロもだんだん鎮まる。

母親もそれが良いと思っているようだ。
静けさの中で会話をする。
すると、ちょっとのお互いのムカつきや行き違いも許せる余裕が出てきた。

気がつくと、もう金輪際母親に怒らないと決めてから、本当に怒っていないのだった。
昨日あたりは、これまでなら口喧嘩になりそうな局面で、ささと潮が引くように怒りが消えている。
おお、私だって成長してるじゃんと、後で感動した。
(自分で感動してどうする)

決めること、自分に自分で決めること。
これってものすごく大切なんだなあ。
それも曖昧にじゃなく、簡単な言葉で言い切れるものを決めること。
特に感情の部分は、決めることで脳が反応していくようだ。
でも、「怒らない」はできても「泣かない」は難しそうだ。

今朝も、ウクライナのマリウポリの地下に閉じ込められている子供たちが、二か月間ずっと太陽を見ていないという言葉に泣いた。
そして、ハエ一匹通さないで陥落させる(兵糧攻めにする)という悪魔プーチンに怒った。


これはどうにもならん。
コントロールなんかできないよ。