メディアプロデューサーの残間里江子さん。
20年ほどのお付き合いになる。
初めてお目にかかったのが、パルコ劇場でのコンサート。
終演後、楽屋に来てくださった筑紫哲也さんの後方におられた。
その時、何を勘違いしたか、旧知の友人だったと思い、まあ、久しぶりなどという気持ちでご挨拶してしまった。
それほど「懐かしい」気持ちになったのだった。

その勘違いから、筑紫さんが亡くなったあともご縁は続き。
昨日は、「プレミア和歌山」という、ここ6年ほど関わらせていただいているプロジェクトの、商品撮影に出かけた。

本当なら、毎年、椿山荘でイベントを行い、それは、そこでの試食、そして取材にこられたメディアの方々も、美味しいものをどうぞ召し上がってくださいという、さすが紀伊のお殿様的な鷹揚なイベントだった。
ところが、このコロナ。
二年も開催できていない。
コロナ対策でがぜん注目された仁坂知事を、ニュースで拝見することになってしまった。

梅干しや苺や椎茸や硯や。
和歌山の生産者の方々が懸命に育てられた品々が並ぶ。
どの品物にも、物語がある。
一人の人間にあるように、品物にも物語がある。

なるほどなあ、と感心しながら残間さんとあれやこれやとお話しつつ撮影も終わり。
今はもう、終わってからちょっと一杯などもできず、そそくさと帰る。

今はどの現場も寒い。
換気が命だが、冬場はなかなかツラい。
その寒さと、前日のワクチンのせいか、カラダの中になにかしら冬の塊ができた。
この塊をなんとか溶かさねばと、お風呂に入り、8時間寝た。
で、今朝。
塊はだいぶ溶けたけど、アタマも溶けた。
ぼうとしている。
もうこのまま、全部溶けてしまえばいいのに。
そうもいかんのだなあ。
さ。しゃきっとしよ。