さすがに。
こう感染者数が増えると、街が閑散としてくる。
食べものやさんも、閉めている店が増えた。

症状は重くない、とはいっても、感染したらやはり感染者。
仕事はできないし、まわりの人に迷惑をかける。
濃厚接触者にあたれば、患者より自粛期間は長いという。
自分のせいで、誰かにそんなことをさせてはと身が縮まる。

とはいえ、じゃあ、検査すればいいじゃんと思っても、その検査がいっぱいらしい。
この前まで、日用品のように備えていた人もいる検査キットも、品薄だとか。


30代の子供が高齢者の親に移して、なんていうニュースに、親はいくつだと思えば、60代。
なんだ私とおんなじじゃん。
その私は、そのまた親に移さぬように気を遣う。
オミクロンドミノのようだ。

いや、コロナが入ってきてからのこの二年。
親と一緒のとき、マスクをはずせたのは、ここ数カ月だった。
いっとき、マスクなしの顔で生活する、当たり前の日々が、今またマスク娘として、親の世話をする。
もういいかげんにせいや。
と怒りたくもなる。


でも、怒りたくなる、怒ってもいい人は、たくさんいる。
私なんかより、大変な人ばかりだ。
いったいぜんたい、このウィルスは、これからどうなるんだろう。

人とそのほかの生物との、越えてはいけない境界を越えたためにばらまかれたという、このウィルス。
その境界は、これまでの長い共存で作られてきたものなのに、あっさりと破られてしまった。
いや、人が破ってしまった。

いやあ、ほんとに参るなあ。
と、参ってばかりもいられず、この乾燥状態でしわしわになってきたリンゴを煮ることにした。
ざくざくざくと刻み、鍋に放り込み、煮る。ただ煮る。
甘味や酸味の足りない場合は、はちみつやオリゴ糖や酢を投入。
こうするだけで、おいしいリンゴ煮ができる。
ジャムにしたければ、切り方を薄く、アップルパイの中身のような味わいが良ければ、ざくざく。
そこに、今回は、最後にウィスキーを入れた。
(本当はブランデーがいいのだろうが、お酒はこれしかなかった)
これで香りもばっちり。
良いデザートができた。

と、コロナとぜんぜんカンケーないけど。
とりあえず、気分転換にはなります。
(リンゴは胃腸に良いというし)
よろしければ、おためしあれ。