やはり暑さは、そうとう人を疲弊させるんだと思う。

老親のところへ、ほとんど毎日通うヘルパーさん状態になって、この夏ほどきつかったことはなかった。
帰宅してからは、ほとんどカラダが使い物にならなかった。
ダウンというのはこれのことかというように、床に伸びていた。へろへろに伸びていた。

それが、ここのところ、余力がある。
あれ、あたし、頑丈になったのか。
と思ったが、そうじゃなくて、夏じゃなくなっただけだった。

昨日あたりは、まあ、あちこちと往復し、重い荷物も運び、夏だったらもうダウン状態なのに、座っても寝落ちしない。
ああ、そうだな、秋なんだな。

気温というのは、本当に生き物に重要なことなんだな。
当たり前のことが、ものすごくよくわかる。
まさに体感する。

これが、冬になるとまた大変。
北風がある。
このことを思うと、ちょっと胸がどきどきする。
どうも寒さが不整脈を誘うようで、この冬はその対策も怠れない。


でも。
父親の根本的回復はのぞめなくなってから、老親二人の今の幸せな生活を、どれだけ引き延ばせるか、それが唯一の指標になってから。
私のカラダにも、ココロにも、ちょっとタフの芽が育ってきた。
これからの様々なことに、タフに対処しなきゃと覚悟が育ってきた。


本当に、親は、子に老いの勉強をさせてくれている。
まさに身をもって。
そんなこと、アタマではわかっていたことが、ああこれなんだなあとつくづくわかる。

はい、一生懸命、勉強いたします。
これは老いだけじゃなく、まったく、ニンゲンの勉強なんですものね。
ニンゲンて、なんという生き物なんでしょう。
ああ。
奥、深過ぎ。