この人たちは、ほんとに嫌われないだろうなというお笑いの人たちがいる。
サンドウィッチマン。

今、朝ドラに漁師の役でちょこっと出てるけど、まったく違和感がない。
そのまま地元の漁師さんだ。
もともと宮城出身なので、言葉はもちろんネイティブ。

月曜だと、この人たちがゲストを迎えて、バスに乗って、途中何回も停留所で降りて、食べ物屋を探し、ひたすら歩いて目的地の温泉を目指す、という、なんとまあご苦労なことという番組がある。

見る気がなくても、サンドウィッチマンがいると、なんだか見てしまう。
いかんいかんと思いつつ、感情移入して見てしまう。


伊達さんと富澤さん。
この二人は、まったく良くできた二人だなあといつも思う。
毒もあるのに冷たくない。
あったかいのにじめじめべたべたしない。

こういう距離感をもてるお笑いの人は、なかなかいない。
東京でも関西でもない、独特のお笑いのセンスなのだろう。


先だって。
養老先生と愛猫のドキュメンタリーを見ていたら。
養老先生が、YouTubeで探して見ていたのがサンドウィッチマンだった。
あの養老先生をもトリコにするおそるべき二人。

「この二人はねえ、テンポがいいんですよね、テンポだよね、なんでも」
この先生の言葉は、芯をついてる。


伊達さんと富澤さん。
昔の映像を見ると、伊達さんがそんなに変わらないのに、富澤さんが痩せてて、やたらイイ男だった。
若いのに苦み走ったところもあって、ダブルのスーツが似合いそうだった。

持って生まれたイイ男の中には、それを崩しにかかる人がいて。
富澤さんもそういう人なのかしらんと深読みをした。

いやいや、なんでもいい。
このお二人には、これからも気持ちの良い活躍を見せていただきたい。

良い子でも悪い子でもない、普通の子なのに、なんだかオモシロイ。
とっても快い。
そんな芸をずっと見せていただきたい。
と、一ファンは、心から願うのであります。