本来ならば、前日入りし、翌日朝からはじまるはずの大阪キャンペーン。

それが、リモートになった。
ズームともいうらしく、その違いさえわからぬ私は、朝7時に家を出て事務所に向かう。


私が自分自身でこういったことの段取りのできるはずもなく、スタッフヤマザキのチカラを借りて、いわれるままイヤホンをし、相手の方々とお話をする。

いやあ、なんとも便利なことだ。
各放送局や新聞社などを、車で回る必要もなし。
もちろん新幹線にも乗らずにすむ。

逆にいうなら、それだけ経済を回すことがないということ。
経済は回せないけど、空き時間に、事務所近くを歩いて回る。
これも久しぶり。
恵比寿や代官山とは、もうすっかりご無沙汰している。

私の事務所のあるビルに入ったいたいくつかのお店も、ない。
いろんな路面店が空き家になり、コロナの嵐は、こうしていろんなところに吹きまくったことがわかる。


それでも、どっこい、みんな生きてる。
それぞれが工夫をこらし、なんとか無事に生き延びようとしている。


恵比寿駅近くで、まるでウサギになったように、サラダランチを食しながら、梅雨明けした夏の陽射しの中、キラキラ輝く若い人たちの顔や姿に見とれてしまう。
短パンに帽子にサンダル。

それで、彼らは仕事をしている。

時代はほんとうに変わったんだなあ。

この十年、大震災があって、自然災害の猛威にさらされ、コロナがあって。
昨日と今日と明日は、まっすぐつながってなどいないと、いやというほどわかった。

たかが十年、されど十年、短いか長いかわからん十年。
こんど新アレンジで発売する「十年/人生のメリーゴーランド」
このCDは、コンサートに来てくださった皆さまにお渡しする。

こんなご時世の中、わざわざ来てくださるお客さまへの、せめてものプレゼントだ。


これからどんな状況が待っているのか、皆目見当もつかないけれど、来月28日大阪サンケイホールブリーゼで皆さまにお会いできることを、ただただ願っています。


今日も暑そう。
くれぐれもご自愛ください。