昨日ここで書いたことで。
ツイッター上に、さまざまなコメントをいただきました。
ありがとうございました。

老い、この避けて通れるものと、親あるいは自分自身と格闘しながら生きているのは、私一人ではもちろんなく。
百なら百、千なら千、万なら万、というようにどれ一つ同じ家庭はないのだろうなあと改めて思いました。

人一人一人の性格や、環境の違いがあるのですから当然なのですね。


うちの両親は、特に母親は、死ぬまで自分の家にいるというタイプの人です。
三階建ての階段があるのに、それを行き来するのは、もちろん介護者でもあるのに、まだそう言い張ります。

やはり一人っ子の友人のご両親は、60代で早々と、自分たちで施設を選び入居されました。
そのうらやましかったこと!


子供も歳をとる。そのことをどれだけ想像できるか。
それも人さまざま。

介護保険を使ってデイサービスというのもありなのですが、私の両親、特に母親がそれを受け入れることは、まず不可能です。
そういう性格なのですから仕方ありません。


父親も、母が外交的であれば、一緒についていくのかもしれませんが、これまでの長い年月を見てきた娘としては、こうして、様々の可能性をアキラめることになります。


でも。
幸い、私の「INORI~祈り~」を、たまたま広島で聞き、ファンになってくれた看護師の友人が、今は近くに住んでくれましたので、もう少しチカラを貸してもらおうかと思っています。

いただいたコメントにもあるように、距離をもっともたないと、この先どうにももたない気がしてきました。

皆さまのご意見、そこから見える様々の生活や苦悩に、私一人じゃないと、励まされました。
本当にありがとうございました。


昨日は一日「三都物語」。衣裳をつけてのリハーサルで、私は二着の奈良時代のものを着せていただきました。
まったくその頃と同じ方法で作られた貴重な衣裳なので、それを汚したりせぬよう、とはいえ、何枚もの重ね着で、汗だく。

十二単を着替える天童さんに比べれば、まだまだこれしきと、今日の本番二回を務めます。

ちょうど国立競技場の前にある日本青年館。
なんとも、得も言われぬ感情が湧きますが、私たちはただお客さまに、音楽をお届けすることしかできません。

なかなかに素敵なおもしろいものに出来上がったようです。
もしお出かけくださいますかたは、地下鉄の「外苑前」からお越しください。
中央総武線の「千駄ヶ谷」からだと、オリンピックの交通規制で通れなくなっています。


そして、もう一つ、オーチャードホールで「パリ祭」。
同じ渋谷区を、行ったり来たりすることになります。
どちらも、大切なこの二つの舞台で、しっかりと唄うことが今の務めだと思っています。

さあ、そろそろ。
行ってまいります!