親の家からの帰り。
クスリの処方箋をもらうため、病院のハシゴをする。
自転車をすっとばして、行く。

まず眼科。
ドライアイのクスリを点けていると、視力が安定する。
黄斑なんとかいう、ちょっとモノが歪んで見える傾向もあるので、その経過も聞く。
ひどく視力が弱くなってきたらすぐ来てくださいと、先生がいう。
この女医さんは、網膜剥離を治してくれた先生で、信頼できる。

このナントカいう病名には「加齢性」という言葉がつく。
カラダ中、なんでも加齢してるわけだから、どれもこれも加齢性だなあと思う。


次に、また不整脈が出はじめたので、内科へ。
「ああ、今朝特にですね、これから天気が荒れますからねえ」
と先生が納得したように言う。

ついでに、睡眠剤の一種も処方してもらう。
不眠症も、加齢の一種だろう。
若い頃、眠れないなんてこと、なかった。

でも、こうして、安定剤も含めて、眠るためのクスリを見るだけで安心する。
今日はこんな感じだからこれとこれとか、今日はこれだけ、とか、今日はなしとか。
選択できる自由があるだけで、心が安心する。

ココロも加齢してるんだ。
カラダもココロも、おんなじ。
ちょっと弱いところが出てくるだけのこと。

みんなおんなじ。
よろよろしながら生きる。
よろよろしながら、助け合って生きる。

それは、なんだか、うれしい。