若い俳優さんたちが、あまりに上手いのに驚く。

朝ドラの「おちょやん」。
上方の芝居芸能モノでは、「わろてんか」があって、それが後半につれ失速した感があって、今度もどうかいな、と思っていた。

じつは、そんなに熱心な視聴者ではない。
出演者が叫ぶ場面が多いので、朝にはこたえる。
大声を聞くのは、朝はつらい。
なのでとびとびに見る。


ただ、主演の女優さん、杉咲花さんがあまりに上手く、これからこの人はどんな俳優人生を送るのだろう、と思わせる。
上手い、というのは、技術的なことだけではない。
この女優さんは、内から溢れる感情をそれは見事に現す。
23歳で、これか。
と、自身のその頃を思い、ぜんぜんちゃうやんかとがっくりする。


そして。
相手役の成田凌さんという俳優さんも、上手い。
声もいい。
この人も若い。27歳だという。モデルさんもしていたらしいが、私の世代の、ああモデルさんならしょうがないわ的なたどたどしさがない。
ただ、着物の着方がどうも、妙だ。
現代的体つきのせいなのか、着物がカラダに添っていない。残念。


そして新たに、またイケメン登場。
主人公の弟役。
まあ、なんて綺麗な子だろう、とくらくらしてると、これがまた上手い。
もう文句のつけようがない。


昔の映画やドラマを今、見たりすると、若い役者さんたちの、その下手さに驚く。新鮮に驚く。

なので今。
20代でこんだけ上手いと、これからどうしようと、要らぬ心配をする。
誰も、心配などしてもらいたくないだろうに心配する。
余計なお世話だ。


今回の主人公のモデル。
浪速千栄子。なにわちえこ。
この女優さんが好きだった。
関東にはない、上方のゆるりとした品を初めて知った女優さんだった。
大阪、ではなく「なにわ」。
そこに憧れを持つようになったきっかけの人でもあった。



ああ、また道頓堀でたこ焼き食べたいなあ。