けっしてひねくれているわけでもなく。
けっしてねたんでいるわけでもなく。
けっしてうらやましいわけでもなく。

ただ、ちょっとどうなのと思ったこと。

昨日の成人式。

私らの頃は、成人式?へっ!
なんていう時代だったことは認めます。

そんな「大人」が勝手に敷いたレールに乗ってたまるか。つうか、だいたい「式」なんてものは、イヤなんだよ、って思う人がけっこういた。

だから、私もその日はボーイフレンドと浅草あたりで遊んでた記憶がある。
二人とも成人式なんてカッコ悪いよって思う人種だったのだろう。


女子の振り袖と白いショールてのも、似合わなそうだったし、同じ年齢の人間たちが一つ場所に集められることも、気持ちが悪かった。


そして時代は変わった。
そうか、こんなに変わったのだなあ。
昨日一日、テレビでアナウンサーの人たちが「おめでとうございます」といってばかり言うのを聞いて、そう思った。

(途中には、横浜あたりで例年のごとく大騒ぎをする成人男性集団の映像。
こんなに騒ぐんなら、いやなら来なきゃいいじゃん、お前らガキか、と毎年おばさんを怒らせる映像)


今年はコロナで中止になった所も多いと聞く。
それを「一生に一度の大切な思い出なのにかわいそう」と報道する。

一生に一度、それってなんじゃい。
世界には、それどこじゃなく、今日の食べ物もない人たち、自分の国もなく放浪する人たち、仕事もなく明日を夢見られない人たちがたくさんいるんだ。
いや、まず、振袖なんか着られない人たちだってたくさんいるんだ。着せてあげられない親の気持ちを想像できんのか。


大人がこんなに甘くなってどうする。
マスメディアじゃない、アマメディアだ。

と、怒ってる私、血圧上がるなあ。

それでなくても、今日は雪まじりの予報。
一生に一度の親の介護は、今日も続く。
血圧上げてる場合じゃないか。


(あ、一つ告白。赤ちゃんの時の写真持って、カメラマンの前でポーズする晴れ着女性の目が潤んだのを見て、思わず私の目も潤んだのでした)