東京のコロナ感染者数が更新された昨日。
これでもかという状況の中。

コンサートにお客さまがいらしてくださった。

ほんとですか、ほんとにきてくださったんですか。
と、お一人お一人に聞きたいほどの気持ち。

おそらく直前のキャンセルも多かったはず。
それ以前のものももちろん。


無理はない。
私がその立場だったら、どうしたろう。

呼吸器には自信がないし、老親もいるし。
それこそ足が前に出ないかもしれない。


なので。
お越しいただけなかったお客さまのお気持ちは、手に取るようにわかる。
逆に申し訳ないと思ってしまう。


でも。
ディスタンスをとりながらでも、席におられるお客さまを見た時、胸がつまった。
なんだか一緒の防空壕に入っているような、不思議な気持ちになった。


私は唄っている。
もし、私が感染者だったらどうしよう。

昨日ダイジョウブでも、今日はわからない。
この尽きぬ不安が、開演を前にどんどん募った。

熱を測り、今ダイジョウブでも、それはホントのダイジョウブじゃないかもしれない。
楽屋で、気持ちが難破船のようにゆらゆらうろうろと揺れる。

こんなことは、初めてだった。


でも。
コンサートは、お客さまをはじめ、共演者、スタッフ、皆さまのおかげで、無事に終えることができた。
感謝しかない。
もう本当に感謝しかない。

本当にありがとうございました。


まだまだ先が見えません。
でも、みんなで一緒に生き抜きましょう。
元気でいてね、元気でいてね。

この先、どんな波が襲ってくるのかわからない。
でも、元気でいてね、元気でいてね。


今回、サイン会、握手会もなく。
いただいたロビーのお花をお持ち帰りいただくこともできず。
無念です。

でも、また、きっとお会いしましょう。
元気で、お会いしましょう。

あの時はタイヘンだったねと、笑って握手をしましょう。



お越しいただけた皆さま、お越し頂けなかった皆さま、そしてブログを読んでくださっている皆さま。

元気でいてね。元気でいてね。
もう、それだけです。