秋の連休が終わった。
とはいえ、私の日常は変わらず、ひたすら親の家に通う。

コロナ感染拡大といっても、これまたなにも変わらず、人出は多い。
人の心にも、耐性がついてきたのかと思うほど。

ここ数日、マスクをしていない人、特に男性があちこちで見られるようになった。
そんな一人のでっかい男が、道を塞ぐように歩いているので、自転車に乗った私は、その背後から「おどき」と心で叫んだ。
あ、これ、美川さんだ。

おどき、と言われたのがちあきなおみさんだった、このCMは、やはり名作だったなあと思い出す。


そういえば「亭主元気で留守がいい」ってバージョンもあった。
「おどき」もこっちも、今だと、なんやかやと文句をいう人もいるかもしれない。
昔の傑作CMは、まだまだ寛容な時代の産物かもしれない。


そんな中で、今でも放送されてる「タケモトピアノ」はすごい。ぎりぎりで攻めて作った感がある。

こんなミョーなCMが関西にあると、話題になっていたのは、そうとう前のことだ。
それが今は全国区。
財津さんは財津さんのまま、若く、そしてオカシい。

このCMが、この前「半沢直樹」でも流れ、中古ピアノの商売が、はたしてそんなに儲かるのだろうかと心配になった。
余計なお世話だけど、心配になった。
タケモトピアノ、大丈夫か、無理してないか。


「ちょーだいっ!!」
この名文句が、ずっと続きますように。聞けますように。
「てなもんや三度笠」で笑って育った私は、そう願っているのであります。