五時に起きて、ニッポン放送に。
徳光さんの番組におじゃまする。

徳光さんは、毎週土曜日、この早朝の生放送をされている。
それも楽しそうにされている。
変わることがない。
変わることもあるに違いないが、いつも変わらない。
変わらなく楽しそうだ。
本当にスゴイ人だと、お会いするたび思う。


家を出る前に、テレビをつけた。
映し出されたのがアーカイブスの「あの人に会いたい」。
越路吹雪さんだった。
ああ、なんて縁起がいい、たまたまつけたテレビで越路さんを見られるなんて。

なんとことはない、今日は越路さんの命日だった。
そのことをスタジオで知り、やはりこんな日に、越路さんについて、徳光さんとお話できることは幸せなことだと思った。


しかし。
なんとまあ、素敵な人だったことか。
今さらに思う。


輝く強い光を持ちながら、同時に同じくらいの影や翳を持つ。
アーカイブスで語る言葉の一つ一つに頷きながら、その歌に姿に酔う。


ご存命だったら96歳。
両親より4つ上。

人は必ず死ぬのだなあ。
時は選べないけど、必ず死ぬのだなあ。

猫の毛玉のように、飲み込みにくいものがノドにつかえる。

さ。
これから父親の病院。
先だっての検査の結果を聞きに行く。