あーあ。やっちゃった。
と思った。

都道府県魅力度ランキングとかいう調査で。
今年最下位になった栃木県の知事が、調査会社に乗り込んだというのだ。
なんで、栃木が最下位なんだ、どういう基準なんだという、まあいってみればクレームだけど。

これ、大人げないなあと思う。
つうか、知事がすることかなあと思う。

わが県が最下位なはずはない。
茨城ならわかるけど。
そんな胸の内さえ見える。


つうか。

こんなつまらないことに目くじらたてることがおかしい。


つうか。
つうか。


まず、こんなランキングを取り上げるほうがおかしい。
小さい日本の小さい都道府県どうしで、こっちが上だの、こっちが下だの。
そんな調査をするほうもするほうだけど、それよりそんなもんを大々的に流すメディアもおかしい。


私の両親は茨城で、そりゃあいい気持はしなかったけど、なんでもランキングするという、そのアサマシイ商売には、無視しかない。
大人はスルー。ってことだ。

どこにだって人は住む、住んでいる。
そこには、多くの人たちの「想い」がある。
このランキングは、人の心をランキングしたってことだ。
無粋きわまりない。



こういうものはスルー。
なのに、栃木県知事はそうできなかった。
火に油を注ぐ、とはこのこと。
これで、このツマラナイ調査に、また関心が集まってしまった。


愚か、だと思う。
大人げない、と思う。

住めば都。
この国には、こんな賢い言葉があるってのに。

でも、今気づいた。
私がこんなに憤ってるのは、やっぱり両親が茨城のニンゲンだからだなあ。
そこにおじいちゃんもおばあちゃんも、犬のコロだって猫のタマだっていたし、水戸で過ごした日々は宝物なんだ。
そういうことなんだよね、土地って。思い出って。


ランキング、止めろ。
そうだ、こっちだ。