親の家帰りに。
公園に寄ってみた。
良い天気だ。
公園には、いろんな人が歩いている。
芝生に座って本を読んでいる人もいる。
子供を遊ばせている人もいる。
土曜日に、この公園が混んでいる。
そのことに驚く。
行き場所がない。
みんな行き場所がない。
自宅の外に出て、行き場所がないのだ。
心を少しでも解き放つ場所がないのだ。
これまでいつも一杯で入れないコーヒーショップに人はいない。
中にはいない。外にはいる。
これが今の人の流れだ。
マスクをして、太陽に当たって、ぶらぶら歩く。
心の日干しをしているようだ。
心の日光消毒のようだ。
カビが生えませんように。
欝々としたカビが生えてきませんように。
みんながきっとそう思ってる。
かろうじて持ちこたえている状況。
だから緊急事態宣言は出しません。
そう総理が言う。
かろうじて持ちこたえている。
それは、私たちの「心」でもあるんだ。