晴れてあったかい休日になった。
本当なら、今日はライブの日。
延期日は5月末に替わり、その日までには、もっと風通しの良い状況になっていることを願うのみ。
昨日は、老親の家で、思いもよらぬ大洗濯の日になり、干す場所がなくなるほどだった。
でも、乾燥した晴天で、大きなモノたちが乾いてくれたのが幸い。
これから、こんなことが増えるのかと思いアンタンとするも、そんな現場では、アドレナリンが驚くほど噴出する。
火事場の馬鹿力ってやつも、こういうことなんだろう。
これまで、なにかしらシンドイことがあっても、それが介護でも仕事でも、自分の部屋に帰る前に、ふううとどっかで一息つくのが楽しみだった。
あるいは、夕食を一人でどっかの店の片隅でとって、ワインかビールに、これまたふうううとアタマを緩める。それが、自分のための時間だった。
再生のための大切な時だった。
それが、今はできない。
隣の人のクシャミや、おしゃべりに神経質になってる。
換気のできない店に入ることがためらわれるようになってる。
まいったなあ。
ウツるなあ。
(鬱るでウツる、どうでしょ)
と、思いながら帰る途中。
コンビニのあたりに、色とりどりの髪のロック小僧たちが。
そのビルの地下がライブハウスなのだ。
お、今やれんのか。なんていう周りの雰囲気を察したのか。
そのグループのマネージャーらしき男性がケータイで。
「ええ、ええ、コロナで利益がどうにもならなくてえ」なんて話を大声でしてる。
ロックは、タイヘンだなあ。
いやいや、みいいんなタイヘンなんだなあ。
今のちょっとした希望の光は、外飲み。
暑くなれば、外でふううと、みんなでビールだって飲めるさ。
風に吹かれて、さ。
まずは、それまでがんばれ。