独身であること、いわゆる「いい年」をして独身であることをネタにされる。
それが「売り」だろうといわれれば、どうにもムズカシイところがある。
だけど、やはり不愉快だろう。
そんなことを、「チコちゃんに叱られる」の、最後のコーナー、江戸川の黒い鳥というキャッチフレーズのキョエちゃんのツッコミでまた思った。
また、というのは、ほんとに「また」で。
ここでは「岡村の嫁探し」みたいなコーナーが続いている。
どっかに行って、「岡村と結婚してください」とキョエちゃんがいい、「むーりー」と相手が答えるという一連の流れ。
これ、けっこう不愉快なコーナーだ。
岡村さんも、その不愉快さと自身の役割りとのハザマで、どうにもフクザツそうな表情。
昇太さんが結婚したとき、ちょっと漏らした言葉に。
こういうキャラはもうそろそろいいんじゃないか。と。
結婚できないオトコのキャラを演じるのは、もう疲れてきたということだったろう。
一人でいる人なんて、今の世の中ごまんといる。
結婚だけが幸福の到達点だなんて思う人など、おそらくいない。
この独身イジリは、だからものすごく古い。
昭和のネタのようだ。
私はこの番組で何が好きだったかというとキョエちゃんだった。
はじめは、まったくキョエちゃんだった。
だから本編を見逃しても、最後の縁側コーナーはなんとしても見た。
悪そうな目つきのこの鳥が、くちばしにくわえた手紙を取られると一言「ばかああ」と言う。
その簡単な支離滅裂さがオモシロかった。
いいセンスしてるなあと思った。
それがこの頃では、しゃべってばかりいる。
それも、岡村イジリばかり。
余白がない。ユーモアがない。
どうか番組関係者のかた、キョエちゃんを元に戻してください。
目つきの悪い、何考えてんだかわからん無口な不穏な鳥にしてください。
視聴者があれこれ想像できる鳥に戻してください。
「言わない」ことが、「言う」ことの数百倍もオモシロイことをわかってください。
さ。
これから綾瀬のコンサート。
行ってまいります。