一日、老親のところに行かないだけで、翌日、ああ、二人とも歳とったなあと思う。思ってしまうようになってきた。
91歳から92歳へと。
このあたりで、確実に歳月の重みが二人にのしかかってきている。
この重みっていうのは、その時にならないとわからないのだろうけど、子供の私は私で、今の重みと悪戦苦闘する。
65歳から66歳への重みと闘っている。
老いた親と老いていく子供。
よれよれのランナーがよれよれの伴走者と走っているような。
長い時間をかけて親を看取られた人の話をきくと。
それは、親が「老い」のカタチを子供に教えてくれた時間だという。
親にとっても子供にとっても、決して楽ではない時間。
それでも、そんなふうに振り返ることができれば、人として生きてきたことを、天からホメられたような気持ちになる。
よくやりましたね。
この時期なによりコワいのは、風邪とインフルエンザ。
自分一人なら、うんうんうなって嵐が去るのを待つこともできるが、親にうつすことだけはできない。
一人っ子の私には、それが一番コワい。
なので、今日も、背中にホカロン貼って、マフラーぐるぐる巻いて、手袋して、貴重なマスクをしてメガネかけて、帽子を深くかぶって自転車で出かけます。
今日は、寒いですぞ。
北風びゅうびゅう。
負けるもんか。