毎月のUSEN「昭和ちゃんねる」。

 

結婚もして忙しい昇太さんとの、おしゃべり中心の「おしゃべりゆうせんじゃん」。

タイトルもふざけてるが、昭和のいろんなことごとを、毎回の「お題」から適当にしゃべるというもの。

 

 

今の世の中って、ちょっとおかしくないですか。と話が始まる。

いわゆる、ちょっとした「失言」が、針小棒大に伝えられ、それでぼこぼこにされる人もいる。

 

 

20年前にはこんなことなかったよねえ。と思いかえし、それもこれも、ネットで再生されることが原因なんだよねえ。と納得する。

 

その「失言」部分が、ずっと再生され続け、そこで憤りやら怒りやらが増大していく。

 

言葉ってのは、もともと消えるものだった。

今は、消えない。ぜったい消えない。

 

 

昇太さんのような噺家さんたちは、言葉が商売道具で、いちいちその言葉たちに気を遣っていては身が持たないし、噺家さんじゃあなくなる。

 

たいへんな時代になったものだ。

 

あの「志ん生」さんだって、今の時代だったら、生きられなかったよねえ。

あの人、何回も名前変えてんだけど、その理由は借金取りから逃れるためですからねえ。

酔っ払って高座で寝ちゃっても、まあ、起きるまで待とうってお客さんがにこにこしてたっていうんだから。

「まあ、寝かせてやれや」って。

 

 

寛容というか鷹揚というか。

そんな時代があったのだなあ。

 

噺家も、歌い手も、だいたい立派な人がやってるもんじゃないし。

立派じゃないからやってるもんでもあるし。

 

 

そんなこと話しながらの二時間。

 

 

終わると渋谷の駅にすっ飛んで戻る。

親のクスリを取りに行かなくちゃ。

 

師走は、せわしない。

 

 

どなたさまも、この時期、くれぐれもご注意ください。