帰り道の遊歩道。

 

いつも通り、猫山さんだか猫村さんだか猫谷さんだかの猫たちを確認し、今日もまた元気でやってるなと安心し、そのまま自転車をゆっくりこいでると。

 

あ。美しい外国人の男性がっ。

 

その瞬間、その遊歩道がアムステルダムになった。

(行ったことないけど)

 

長身に無造作の金髪。

さっくりとした普段着。

 

なんちゅうことなく長い脚で歩いていく。

それがじつにいい感じなのだ。

 

もちろん、こんなとこで観光してるわけでもなく、ただそれは彼の日常なのだろう。

その日常感が、まさにアムステルダムの街角風。

(重ねていいます。いったことありません)

 

 

ああ、いいもの見ちゃった。

通り過ぎて数メートル行って、ふううとため息をついた。

 

いいもの見ちゃった。

なんか元気出るなあ。

目の前がバラ色になったなあ。

 

そして思った。

若い力をいただくとかそういうことじゃないな、これは。

ただ単に綺麗なオトコを見て、オンナと言う生物として反応したんだな。

(昔、きれいなアランドロン見てため息ついたもんなあ)

 

 

若い男性の歌い手を応援する人はたくさんいる。

きゃあきゃあと少女のように声をあげる人もいる。

近くに来たらやっぱりちょっと触ってしまう人も。

いやいや、ひそかにその姿と声を抱きしめる人も。

 

 

そういう方々の気持ちが、わかった気がした。

自分の実年齢なんか関係ないんだ。

 

素敵な人は、素敵なのだ。

ココロはいくつになっても同じなのだ。

確かにシワは増え、お尻はたれましたが、そんなことうわべだけのこと。

ココロは、いつもうきうきと若いままです。

女性の日常は、それはそれでシンドイものだけど、恋心みたいな灯は、一瞬で輝きます。

灰色の人生をバラ色に変えてしまう、魔法の灯。

 

 

そうなんだよなあ。

 

あったりまえでしょが、クミコさん今ごろ何言ってんですかとお叱りを受けそうだけど、初めて実感いたしました。

 

バラ色じゃなくちゃ。ね。

バラ色を見なくちゃ、ね。