「植木鉢にはもうお水やってるから、今日はもうあげなくていいんだよ」

と、父親に何回も確認して、母親の散歩から帰ると、またたっぷり水やりされていた。

しょうがないなあ。

 

いろんなことを「しょうがないなあ」ですますようになってきた。

怒ったりはもちろん、間違いを言い募ることはもうしない。

そのままで良い。それでいい。

 

 

そうして、いったん自宅に戻り、神楽坂に出かける、

チョコ募金を続けているJIM-NET(ジムネット)のチャリティートーク&コンサート。

 

シリア難民や、イラク小児がん患者、福島の子供たちに向けての支援を、チョコで続けているジムネットは、鎌田先生からのご縁。そして、今回は湯川さんも出演されると聞いた。

 

司会が安田菜津紀さん。このかたの写真とお話は素晴らしい。

かねてからお会いしたいと願っていたら、ご一緒した東小雪さんが、「なっちゃん」はお友達だという。こうしてまたご縁が。

 

 

会場には、若い人が多い。

ロックアーチストのSUGIZOさんが参加されているからだ。

MIYAVIさんといいSUGIZOさんといい、海外での平和活動をされているロッカーのおかげで、日本の若い人たちも、目を外に向けることができる。

すごいことだ。

 

 

この日、湯川さんのお話で。

30年ほど前のインドで。まだその頃は、死体が道の真ん中にあってそれをまたいだりしながら泥道を行く頃。その時、自分は爪に赤いマニュキュアをしていた。あわてていて除光液もなくどうしようと思いながら手を隠すような気持で、難民キャンプに着くと。

わあ、きれい!と女の子たちが寄ってきた。

見せて見せて!

いつか、私もこんな手になりたい!私も私も!

 

そのお話を聞いていて涙が出た。

 

 

世界中にあふれる難民。

それまで住んでいた土地からおわれる難民。

 

でも。

今、この国も、似たようなものだ。

災害で故郷に戻れない難民だらけだ。

 

世界のこと、日本のこと。

そこに壁はないのだ。

 

誰もが、みんな同じ。

 

たまたま安定した生活をしている者たちは、損なわれた人たちの、お手伝いをする。

それは、誰の為でもない。自分のためでもある。

 

ということで。

また今年もチョコ募金に参加します。

 

可愛くて美味しい缶チョコを、ライブ会場に持参します。

また皆さまの温かいお心をお寄せ下さいな。