福岡の次は福山。
福山は岡山寄りの広島県。

福がついて、ここのところ縁起がいい。

昨夜、福山駅につくとらなんやら騒がしい。
バラの街として知られる落ち着いた街なのにどうした、と思ったらハロウィンだった。


まだ制服を脱いでいない中学生やら高校生やらが、顔だけ異形の人になっている。
あるいは、ちょっとマントみたいなもんを羽織ったり帽子をかぶったり。


おしなべて大人しい。
こんな異形の人が街にいてもいいや、と思えるほど馴染んでいる。

それでも、きっと彼ら彼女らは、制約された日常から跳んでいるのだ。
顔一つを変えることで、いつもの自分から違う自分に跳んでいるのだ。


わけのわからんハロウィンで、いまだに好きになれないイベントではあるけど、ちょっとしたパーティー、社交場みたいな役割を、特に地方では担っているのかもしれない。
これはこれでいい感じもする。



東京の自宅を出るとき、近所のちっちゃな子供たちが、カゴを持って、かぼちゃが軒先に垂れ下がった店の前に。
すると、お店の人がお菓子をカゴにポンと入れて、アタマを撫でた。


その光景が自然で、子供たちには、こんなことが小さい頃の楽しい思い出になるのかもしれない。
そんなら、まあ、いっか。と思った。


許せることは増える。


でも、渋谷のハロウィン対策に一億もかけるのは許せん。
そんなお金があるなら、まずは、台風災害地へ。
あるいは、首里城がまた元に戻るためのカンパに。

普通は、みんなそう思うよなあ。