一昨日のライブのことを、残間さんがブログに書いてくださっている。

 

 

アンコールで唄った「最後のニュース」のこと。

これは、当時TBSの「ニュース23」のエンディングテーマで、キャスター筑紫哲也さんの友人でもある陽水さんが書かれたものだった。

 

あの歌を一日の終わりに聞くのは、気持ちが収まるというか、こうして地球の中で、私たちは生きてるんだなあという謙虚な気持ちにもなるものだった。

 

 

その筑紫さんが、コンサートに来てくださって楽屋にお見えになった。

 

その後ろにたたずむ目鼻立ちのはっきりした女性を見た途端、あ、私のお知り合いのかただと、懐かしい気持ちになって会釈をした。

 

全然違った。

お知り合いじゃあなかった。

その女性こそ残間理江子さんだった。

 

筑紫さんが亡くなった後も、残間さんとはお付き合いいただいている。

 

そして、この「最後のニュース」。

戦争、人口問題、原子力、家庭崩壊、医療など様々なテーマの、言葉の詰まったこの歌は、なんにも古くなっていなかった。

 

ちょうど若いアーティストが、この歌をカバーして歌っていると知人からメールも来た。

 

30年たっても、この歌は今の歌だった。

 

何一つ解決されぬまま、いや、新たに増えていくばかりの人類の問題たち。

 

今。この国では、自然災害が、あの頃とは比較にならないほどの猛威になっている。

解決されるどころか、心をふさぐ問題は増え続けている。

 

 

その後、陽水さんにお会いした?と残間さんからメール。

 

とんでもない、そんな畏れ多い。

 

 

こんな神曲のような歌を書かれるかたと、お話なんてできない。

と、私はすでに身を固くしている。

 

 

でも、できれば、一回くらいはお会いして、ついでに握手なんかしていただいて、さらに頭に乗って、写真なんか撮っていただいたら、もう思い残すことないです、私。

 

 

そういえば。

松本さんが、陽水さんのことを「ようすい」と呼ぶのだけど、そのイントネーションが、右肩上がり、つまりだんだん上がっていく言い方で。

それがなんとも、かっこよくて。

さすが同時代のレジェンド同士だなあと、嘆息するのであります。