ブーフーウー。
三匹の子豚。
この人形劇を知っているのは、私と同世代だろう。
ぶうぶう文句ばっかりいってる一番上のブー。
ふうふう言ってる意気地のない真ん中のフー。
そしてううううっと頑張る末っ子ウー。
たしか、このウーの声を黒柳さんがされていたはず。
白黒のテレビ画面に見入る私たち子供が、どれに一番感情移入するか。
まあ、当然ならばウーだ。
怒ってばっかりと、泣き言ばっかりの二人を背に、問題解決をしていくウー。
でも、子供ってのは面白いもので、こういうナサケナイ二人(二匹か)が、わりと好きなのだ。
その時のことを今頃思い出した。
そうだ、私フーが好きだった。
ふうふうふうしてるフーが好きだった。
ああ、こわいよお、とか、だめだよお、なんとかしてよお、とか散々泣き言をいうフーが好きだった。
きっと。
今まったくおんなじことを 心の底で思ってるからだな。
ふうふうしてるからだな。
そうです、ふうふうしてます。
私フーです。
って、そんなこと宣言してどうする、私。
困った朝です。