腰椎がやられた。膝やられた。股関節もやられた。腰が曲がった。
そういう、メールが届くようになった。
一年前のクラス会では元気だった同級生たちが、こんなことになっている。
そりゃそうだなあ。
みんな今年で65歳だもんなあ。
私たちの子供の頃なら、もうおばあさんだ。老人だ。
不思議はないことなんだなあ。
とはいえ、みんな仕事を持って、子育てもして、介護もしてと、全力で生きてきた。
子育てはなかった私なんかと比べれば、そのカラダにたまった疲れは、どんなに大きいものか。
介護は、まだまだ続いてる人も多く、われら元女子高生の「いばらの道」は長く遠そうだ。
気力はあってもカラダがねえ。
とはいいつつ、やっぱり気力が失せてきてるのだ。
化石燃料と言う言葉が、なんだかしっくりきちゃう。
気力だって、化石燃料みたい。
どんどん減っちゃうんだ。
燃え尽きちゃうんだ。
でも。
その元女子高生の一人が、がん治療で腫瘍が小さくなったという近況を聞いて、クラス会の時の「あたし、がんばるから」という、彼女の前向きな顔を思い出して。
そうだなあ、私たちももうちょっとがんばるかなあ。
なんて思った。
そうだな。
もうちょっと、がんばろうぜ。
ね。
みんな。