毎年楽しみにしているツバメ。

青梅街道沿いにある観光バスの会社の駐車場。

そこに、巣を作っていたツバメが今年は来ない。

 

バス会社の人も、下にある車の車体に覆いをして、上から落ちるフンに備えていたのに、巣は空っぽだ。

 

ひゅううううううううう。

夕方の青梅街道をツバメが飛ぶ。

巣で待つヒナにエサを持って帰るのだ。

 

ひゅうううう。

ひゅううううう。

 

その姿を楽しみに、そして、無事みんなが巣立ちできるまで見守る。

それが今年はない。

 

どうも去年あたりから、巣作りがうまくいっていないようではあった。

ツバメにはツバメにしかわからない事情があったのだろう。

 

さみしい。

 

 

 

それに比べ。

近くの猫村さんだか猫山さんだか猫谷さんだか猫川さんだかの猫たちはすごい。

子猫も生まれて、みんな首輪をつけ、じたりじたりと寝ている。

 

猫だらけ。

大小合わせて10匹くらいの猫が、あちこち。

宵闇で見ると、大小のフンのようでもある。

 

遊歩道沿いなので、この猫はみんなの猫でもある。

 

触る人も、ただ見ている人も、お菓子をあげる人も、話しかける人も。

みんながそれぞれに猫を愛している。

 

 

昨日あたりは、デカい犬が通りかかり、そこでヘバッてしまった。

脚を四方に広げ、動こうとしない。

やってらんねえよ暑くて。といわんばかりで、これはもう猫のよう。

 

そこに通りかかった中くらいの犬が、そのありさまを見て、考え込んでいる。はてさてこれはどうしたもんだろう、てな感じ。

 

猫も犬も人もごっちゃになっている。

 

 

こういうのを幸せと言うんだろうなあ。

花が咲き、鳥が鳴き、猫も犬もいて、そして人もいる。

混じっている。

 

シンドイことの多い浮世の生活ではあるけど、こうして他の生き物たちに癒される。

 

 

で。

たいていいつも思う。

 

人がいちばん下かもしれないなあ。

一番上のつもりでいるけど、そんなの勘違いだなあ。

 

生きとし生けるものに感謝。

ただただ感謝。